スタッフコラム STAFF COLUMN

2017.10.11ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

雑記

北海道本社にて今年建築したZEHモデルハウスと当社の取組みが道内の住宅新聞二社に取り上げられました。

こちらのモデルハウスは昨年度から北海道で標準化した断熱仕様(200mm断熱)の建物(UA値0.25W/㎡K)にパナソニックの太陽光パネル9.8kwを搭載した一次消費エネルギー削減率100%のゼロエネルギー住宅です。

○北海道住宅新聞(10月5日号)
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○北海道住宅通信社(10月10日号)
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※ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、自宅で「創るエネルギー」が「使うエネルギー」よりも大きい住宅をいいます。住宅の断熱性能を向上させ、高効率な設備システムの導入により、室内の住環境を快適に保ちつつ、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとなる住宅を定義しています。
この要件を満たす住宅については国土交通省(ゼロエネルギー住宅) 、経済産業省(ZEH)が補助金制度を設けています。

日本一住宅性能(断熱気密性能)が高い北海道で何故ゼロエネルギー住宅が普及しないのか?原因は雪にあります。
北海道では屋根からの落雪による事故防止や落ちた雪の除雪軽減を考えフラット屋根の住宅がたくさん建てられています。
ここに太陽光パネルを搭載するためには
① 鉄骨など丈夫な素材で屋根に積もる雪よりも高い場所に効率良く発電する角度でパネルを設置できる架台をつくり、パネル設置
 メリット・・・・落雪を防ぎつつも一年を通じて発電を期待できる
 デメリット・・架台に掛かる初期費用が高額になる。設置できるパネルの量が少なく売買収支ゼロは難しい
② ①と同様に架台をつけるが背の高いタイプではなく僅かな勾配でパネルを設置
 メリット・・・・①に比べて架台に掛かる費用を抑えて太陽光パネルを設置できる
 デメリット・・雪が降る間は発電がほとんど見込めず4~5ヶ月ほど発電ゼロになる可能性が高くなる
というようなメリット・デメリットがあります。
一番効率良く発電するためには勾配屋根(三角屋根)を利用してパネル設置する方法ですが前記したように落雪による事故や除雪負担があるためプランをつくる段階からしっかり計画を立てなければなりません。

今回のモデルハウスでは初期費用、発電効率、落雪計画、除雪計画を踏まえて5寸勾配(約28.84度)の屋根にパネルを搭載。積雪時の発電効率を考慮したパネルの接続系統計画、安全に暮らしていただくための間取り計画、外構計画で建てられています。

また、暖房設備についてはガス給湯式床下暖房システムとエアコン暖房を1階2階に設置。計算上では全ての暖房設備を使用してもゼロエネルギーになりますが建物の断熱性能を高い水準で標準設定しているのでエアコン暖房だけでどれだけ快適な空間を創り出せるのか検証します。外気温がマイナス20℃を下回ることもある千歳市で我慢することなく如何に快適に生活できるのか?モデルハウスは「室内外温度」「室内外湿度」を測定できるスマートハウスになっていますので寒さが厳しくなる12月以降に毎月実績の紹介をさせていただこうと計画しています。ご期待ください。

また、こちらは常設のモデルハウスですので興味ある方はいつでもご見学いただくことができます。千歳空港から20分程度の場所にありますので山梨にお住まいの方も観光などで北海道へお越しの際は是非お立ち寄りください。ご連絡をお待ちしてます。

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