スタッフコラム STAFF COLUMN

2021.08.27住宅の省エネ化に向けて発表された国の指針

雑記

国が2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を宣言したことで住宅においても、更なる省エネルギー化や脱炭素化に向けた取組の一層の充実・強化に向けた検討会が今年4月から複数回開催されています。最新の検討内容が8月23日に公開されました。詳細はコチラをチェック→(国土交通省

コチラの情報から個人的に特に知っていただきたい資料があったので紹介させていただきます。
日本国内では国の基準から更に進化した基準で住宅建築を推奨している自治体が複数ありますが鳥取県が独自に取り組んでいる内容が掲載されていました。

resize0574.jpg
話してみると多くの方がご存じないのが現在の省エネ基準です。
この資料で分かるのは現在の最高等級と言われている"住宅性能表示制度"の省エネ等級4(最高等級)は平成11年に出来た基準から建物そのものの断熱性能が全く変わっていないという事で今もなお20年以上前の断熱性能が最高等級とされている事実です。

resize0575.jpg
この資料では鳥取県が独自の基準を策定した背景が説明されています。
右下の表で分かるように寒い季節、家の中でのヒートショックにおける山梨県の数字は全国ワースト3
寒暖の激しい地域でありながら断熱・気密性能が全く足りていない事が証明されています。

resize0576.jpg
先進国最下位といわれる日本の断熱気密性能がコチラ。
技術大国・経済大国と言われて久しい日本、生きて行く上で大切だと言われている「衣食住」の"住"は世界基準では驚くほど遅れていることが分かりますね

resize0577.jpg
鳥取県では現段階では住宅の性能を3段階としていますが将来的には新築木造の50%を県の基準で建築できるように目標設定しています。また断熱性能値だけではなく気密性能(C値)についても個別性能を測定するという徹底ぶりは住み手にとって素晴らしい試みです。

resize0578.jpg
高性能住宅を普及させるための鳥取県独自の支援事業

resize0579.jpg
特筆すべきは高性能な部材の性能を100%引き出せるように職人さんや技術者に対する技術研修を実施していること。
断熱材には高性能でも紫外線や雨によって性能が減退してしまう部材、定期的にメンテナンスが必要な部材などの商品特性知識や現場での断熱気密材の施工順序、ひと手間など職人さんの技術力と施工ノウハウが完成した建物の性能を大きく左右させます。しっかり技術研修を実施した上で事業者登録するシステムは本気で高性能住宅を普及させる鳥取県の姿勢が見えますね。

resize0580.jpg

県による建て主への資金的支援、工事店への技術的支援活動によって県全体の住宅性能向上に繋がっています。
鳥取県の「健康省エネ住宅」は事業が始まったばかりでも日本中から注目され、今後の飛躍が楽しみな事業です。
詳細は上記の国土交通省HPをご覧ください。

パリ協定で日本が世界に約束したCo2排出量削減や地球温暖化が危機的状況である等、難しいことは分かりませんが「2050年のカーボンニュートラル」への改革は始まっています。鳥取県の事例でも分かるように既に住宅の高性能化は動き出しており数年のうちに日本全国が北海道レベルの断熱気密性能であることが当たり前になると考えています。

私たちシーズンは国が2050年のカーボンニュートラル時代、9年後2030年のCo2排出量26%削減(2013年度比)を中期目標に設定している事を踏まえ創業時より2050年基準の断熱性能を標準採用しています。
難しい事はさておき、私たちは街の財産となる住まいを提供しています。「安全・快適・健康」に暮らせる住まいはヒートショックやシックハウスによる人体への悪影響を減らし自治体の医療費軽減、家族の精神的・経済的負担の軽減、固定費である光熱費を軽減します。

最後に、山梨県は一年を通じて寒暖の差が激しく人体にも建物にも過酷な地域です。山梨県にも鳥取県を見習って県民のためになる支援事業を強く期待したいと思います。

※株式会社シーズン(SEASONS)のシンボルマークであるエンドレスフラワーは社名のイニシャルである
「S」の曲線を花びらに見立て、ラインが途切れることのないようエンドレスになるように繋ぎ合わせました。
「お客様と私たち協力工事店の縁が途切れずに繋がっていく」という意味が込められたシンボルマークです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◎構造現場見学会(予約制にて個別案内となります)  

※基礎・構造躯体・断熱気密工事など工程ごとのご案内が可能です

 富士吉田市松山     9月(仕上げ工事)
 富士吉田市上吉田    9月(大工工事)
 富士吉田市新西原    9月(断熱・気密工事)
 富士吉田市新町     9月(構造躯体工事)
 富士河口湖町小立    9月(構造躯体工事)
 富士吉田市上吉田    9月(基礎断熱・配筋工事)

 

◎完成現場見学会のご案内

 富士吉田市松山     9月下旬 10:00~17:00

 ご予約は感染症対策といたしまして、大変申し訳ございませんが、各お客様1時間1家族限定で行わせていただきます。お客様のご希望のお時間は先着順にて受け付けております 

ご予約は弊社HPまたはお電話にてお願いします。 電話:0555-72-8114(担当:笠井)

ゼロエネ・ZEH住宅のことなら山梨県で唯一『BIS』断熱施工技術者資格を持つ 株式会社シーズンにお任せください ※2020年度HOUSE OF THE YEAR IN ENERGY特別優秀賞を山梨県で唯一3地域にて受賞しました。

※構造・断熱・気密現場見学、ご入居宅見学は随時行っております。ご希望の方はお気軽にお問合せ下さい。