スタッフコラム STAFF COLUMN

2016.05.25ネット・ゼロ・エネルギーハウス!?

雑記

今日はパナソニックの社員の方がカタログと一緒に「ZEH」についての冊子を届けてくれました。

ZEHとは、以前も紹介させていただいたことがありますが『Net Zero Energy House』の頭文字をとってZEHと呼ばれています。

定義としては、「外皮の断熱性能を大幅に向上させるとともに効率的な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」となっています。

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届けていただいた資料が非常に分かりやすかったので、せっかくなので一部掲載させていただきます♪

いまから3年7ヶ月後の「2020年」には新築戸建ての50%を、「2030年」には新築住宅の平均をZEH基準にしようと計画されています。

その為、多くの建築会社は「一般社団法人 環境共創イニシアチブ」のZEHビルダー登録への取組が既に始まっています。

(登録ビルダーの今年度から2020年までの目標が見れるので興味ある方はご覧ください。)

※ちなみに、当社では地域型住宅グリーン化事業のゼロエネ住宅を去年度まで利用していましたのでZEHビルダー登録は現在申請中です。

・地域型住宅グリーン化事業(国土交通省)

・ZEH支援事業(経済産業省)

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さて、2020年基準とは?

実は「2013年の改正省エネ法」の時にできた基準!

この基準も元は1999年に出来た基準が浸透せず、内容を少しだけ変更して2013年基準となったもの。

その基準を「2020年までに一般住宅に義務化」する事が予定されています。

約17年前の基準を義務化するまでに随分時間が掛かっていますが2020年には予定が実現になることを心から願います。

現実は約17年前に出来た基準が未だに満たされていない事が大きな問題です。

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さすが、パナソニックさん作成のカタログ!

住宅で使われる設備機器や家電は日進月歩のスピードで進化しており10年前のモノとは比べものにならないほど高性能化しています。では住宅の性能は?前述したとおり進歩なく、見た目重視で建てられている住宅が非常に多いと感じます。

例えば、超高効率型のエアコンでも窓を全開にしていたら光熱費はどうでしょう?実験室での実験検証と実物の建物での使用量では大きな差が出てしまうことを建築会社も施主様も知らなければいけません。

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ZEH仕様の高性能高断熱高気密の住宅を建てると「高くなる」と思われるのが普通です。もちろん平成4年基準や、平成11年基準の住宅を建てるよりもかなり高額になります。建てる時のイニシャルコストとZEH(光熱費ゼロ住宅)のランニングコストを「いつ」元が取れるのか?
写真のように光熱費が≒23,000円/月の住宅にお住まいの方は住宅ローンを600万円借り入れしているのと同じ支払いを、その家に住んでいる限り永遠に続けていく事になります(35年ローン、金利3%として)
例 : 住宅ローン2000万円で建てた住宅(35年、金利3%)、月々の支払は76,970円+23,000円=99,970円/月

同条件でローン2500万円で建てた住宅(35年、金利3%)、月々の支払は 96,212円

ZEHで建てることで500万円多く借り入れをしても毎月の出費は少なくなってしまいます。

さらに、補助金制度や税制優遇などの特典も!住宅ローンは35年で終わりますが光熱費は生涯払い続けなければならず、燃料の価格変動で生活に大きく関わってきます。また、お金の問題だけでなく、一年を通じて快適な住環境で健康に生活できることはお金では計算できない大きなメリットになります。「いつ元が取れる?」返済と同時に取れてますね。     

弊社が今までZEH補助金を利用しなかった理由には「住宅の性能向上」よりも「高性能設備機器」に偏った制度だと感じるところが多くありました。冷蔵庫やエアコン、テレビなどの家電と同じように設備機器の耐久性は決して長くないと思います。何百万円もかけて設置した設備機器が故障した場合、改めて高額なリフォーム費用が掛かるよりも住宅そのものの性能を上げ、75年から90年経っても大がかりなリフォームを要しない構造体、断熱気密性能を向上することに重きを置いて家づくりをしてまいりました。現実に山梨支店でご建築いただいたオーナー様宅で太陽光発電システムが搭載されているお宅は100%がZEHであることが実証されています。今回、登録することにした理由は当社建物が標準仕様で補助金基準を満たしていること、今まで利用してきた国土交通省の「地域型住宅グリーン化事業」の内容変更によるものです。

昨今、流行り言葉のように「ゼロエネ」「ZEH」という言葉が使われていますが是非、大切なお住まいを任せようと思っている建築会社で実際に建てられた住宅の年間光熱費を比較検討してください。さらに、施工技術力に大きく性能を左右されるゼロエネ住宅ですので過去に何棟の住宅を手掛けたのか?C値(住宅全体の相当隙間面積)の過去物件の数値は?一年を通じた住環境は快適なのか?などなど。

私どもは北海道で培った確かな技術力、部材選定、断熱気密スペシャリスト、建築実績で全てのお客様にZEHを提案致します。

是非実物件をご覧いただける完成現場見学会へお越しください。

-------完成現場見学会開催予定-------

 5月28~29日 富士吉田市富士見

 7月16~18日 富士吉田市下吉田

 8月 下旬    富士吉田市旭

 8月 下旬    富士河口湖町船津

 9月 中旬    西桂町倉見

10月 中旬    中央市布施