スタッフコラム STAFF COLUMN

2015.09.25シーズンの家づくり 省エネ基準

雑記

平成25の改正省エネ法の施工から2年が経とうとしています。

そんな中、「2020年基準」という文字を目にすることが多くなってきているように感じます。

さて、みなさんは「2020年基準」という言葉に何を想像しますか?
普通であれば「先進的な高断熱高気密住宅」を想像されるのではないでしょうか?紹介させていただきます。

ではまず、これまでの省エネ基準の歴史について。。。

日本で初めて「省エネ基準」が施工されたのは第二次オイルショックが起こった昭和54年平成4年の改正で「新省エネ基準」、平成11年の改正で「次世代省エネ基準」が施工され14年経ち、平成250月から改正省エネ法が施工

そして今後の改正スケジュールは

2020年基準(省エネ基準的行住宅の義務化)

2030年基準(新築住宅の平均でゼロエネルギー住宅の実現)

2050年基準(すべての住宅でゼロエネルギー化を実現)

と国の進める低炭素化社会へ向けての取り組みが始まっています。

注目なのは『住宅性能表示制度』の省エネルギーに関する項目

resize0114.jpg「平成11年基準」が断熱等性能等級から無くなり「平成25年基準」と名前が変わっていること。なぜなら平成11年基準と平成25年基準の断熱性能レベルはほぼ同等なんです!?では何が変わったのかというと熱損失計算と地域区分。14年前の基準をスライドさせた大きな理由は、現在建てられている大多数の住宅が平成4年基準で建てられており、平成11年基準である「次世代省エネ基準」の住宅の普及が進んでいないという事です。

太陽光発電システムや蓄電池など電気設備の進化は日進月歩であり、10年前の冷蔵庫やエアコン、携帯電話を買う方は稀だと思いますが住宅の断熱気密性能については20年以上昔の性能を購入されている方がたくさんいらっしゃることになります。このような現実からCO2排出削減、温暖化対策、化石燃料の消費抑制が進まず逆に増えてしまっています。今回の改正省エネ法では2020年度以降は平成25年基準(≒平成11年基準)を最低基準として義務化、段階を追って住宅の高性能化を進めていく事になっています。

ここで疑問を持たれた方、その通りです!

2020年基準とは今から16年前に出来た住宅性能基準です。5年後の2020年に新築した場合、20年以上前の基準の家を建ててしまった事になります。ですから5年後には最低ランクの断熱性能の家じゃなく10年後20年後も価値ある財産として将来を見据えた性能設計が必要になります。いまから富士北麓地域で家を建てるなら光熱費ゼロの2050年基準で建てたいですね。

文字ばかりのつまらないブログになってしまいましたが最近あまりにも不透明で建て主さんが勘違いしてしまいそうなので「省エネ法」の流れを紹介させていただきました。

次回は高性能化のメリット・デメリットについて紹介させていただきます♪

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