スタッフコラム STAFF COLUMN

2021.12.08高断熱高気密住宅について Part.1

雑記

『高断熱高気密住宅』どこのモデルハウスや見学会でも耳にする言葉ですね。
昨年10月に"2050年カーボンニュートラルの実現"を菅元総理が宣言してから住宅業界でも多くの企業が本格的な取り組みに動き始めているように思います。
ZEH住宅(Net Zero Energy House)・・・住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅を指します。

今日は【高断熱住宅】についてお話したいと思います。
では、日本の省エネ基準がどのように変わってきたかというと・・・

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日本で初めて断熱性能の基準が出来たのが昭和55年、それから平成4年、11年、25年、28年と改正されていますが注目は平成11年から令和3年の現在まで、住宅そのものの断熱基準が進化していない点です。エアコンや湯沸かし器などの設備機器や太陽光発電システムの高効率化によって一次エネルギーの消費量は少なくなっているかもしれません。
でも家の性能は22年前から進化していない(国が求めていない・・・先進国で最も住宅性能が低いと言われる日本)
令和4年には住宅性能表示制度の温熱環境(断熱性能を示す)に等級5、等級6を新設するという噂があるので期待したいです。現在の最高等級である温熱環境4等級は「夏涼しく冬暖かい快適な住環境になる」ではなく、等級2や3に比べて「エネルギー消費量が少なくなる」というレベルだと個人的には思います。

さて、日本国内では北海道から沖縄までのエリアで省エネ基準の地域区分をされている事をご存知でしょうか?
北海道の極寒地が地域区分1、温かい宮崎県や鹿児島県が7に設定されています(一部地域を除く)
因みに山梨県は3地域から6地域が混在しています。(下表参照)

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上表に記載の数字は建物の断熱性能を現わすUa値(ユーエー値)
※Ua値とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した。 つまり、熱損失の合計を外皮面積で除したで、が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。

ご自分が住まわれる場所の地域区分が何処になるのかを把握する必要があります。万が一、3地域に4地域のZEH性能で家を建ててしまったら基準外の低性能住宅になってしまいます。地域に適した性能値を設定しましょう。但し、注意しなければいけない事が一つ!Ua値を決める要因は断熱材などのカタログ数値に偏り、施工知識・技術は一切数字に反映されません。依頼する建築会社が何故その断熱材を標準仕様にしているのか?断熱施工の知識と技術力があるのか?ハウスメーカーのカタログ数値や営業マンの言葉を鵜呑みにせず建主がしっかり確認する必要があります。

断熱材の選び方
断熱材には沢山の種類があります。商品ごとに特徴がある中で私たちシーズンが部材を選ぶ基準は「新築時の性能をより長く持続できる」こと。私の認識では断熱材の性能はメーカーの工場で出来上がったばかりの製品の性能を記載されたものがほとんどで大多数の建築会社やお客様は建築時の紫外線に濡れることによる性能劣化を気にされていないように感じます。(劣化し難い断熱材もモチロンあります)。
事実、最高レベルの断熱性能を誇る断熱材を採用している建築現場で断熱材の特性を知らないが故に紫外線を浴びて変色・劣化している新築現場が散見されています。Ua値にこだわることも大切ですが施工知識がなければ購入した価格の半分以下の価値の性能になってしまうので現場監督や職人さんの人間性と施工能力もしっかりご検討ください。

長々と書いてしまいましたが注意点は3つ
・30年後のカーボンニュートラルに向けた家づくりをするのか令和の時代に平成11年基準の家づくりにするのか
・ご自身が家を建てられる地域がどの地域なのか?どの基準で建てられるのか?
・断熱材の特性を踏まえた素材選びをした建築会社を見極める
これらについては是非ご検討中の建築会社に確認することをお勧めします。

※株式会社シーズン(SEASONS)のシンボルマークであるエンドレスフラワーは社名のイニシャルである
「S」の曲線を花びらに見立て、ラインが途切れることのないようエンドレスになるように繋ぎ合わせました。
「お客様と私たち協力工事店の縁が途切れずに繋がっていく」という意味が込められたシンボルマークです。

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◎完成現場見学会のご案内

 富士吉田市新西原(完全予約制)        12月11日・12日  10:00~17:00

 ご予約は感染症対策といたしまして、大変申し訳ございませんが、各お客様1時間1家族限定で行わせていただきます。お客様のご希望のお時間は先着順にて受け付けております 

ご予約は弊社HPまたはお電話にてお願いします。 電話:0555-72-8114(担当:笠井)

◎構造現場見学会(予約制にて個別案内となります)  

※基礎・構造躯体・断熱気密工事など工程ごとのご案内が可能です

 富士河口湖町小立    12月(内装工事)

 富士吉田市上吉田東   12月(断熱気密工事)

 富士吉田市松山     12月(基礎断熱工事)

 ゼロエネ・ZEH住宅のことなら山梨県で唯一『BIS』断熱施工技術者資格を持つ 株式会社シーズンにお任せください ※2020年度HOUSE OF THE YEAR IN ENERGY特別優秀賞を山梨県で唯一3地域にて受賞しました。

※構造・断熱・気密現場見学、ご入居宅見学は随時行っております。ご希望の方はお気軽にお問合せ下さい。